2012年9月9日日曜日

観音院

旧暦7月9日、年一度だけ本尊が御開帳され、この日のお参りすると
四万六千日分の御利益があると聞いて、観音院にお参りに行った。
観音院に登る階段が急なので、結構しんどかった。




















ここは、高野山真言宗。本尊は行基作の十一面観音で宗派に関係なくお参りが多い。
三代藩主利常夫人が寄進し、以後安産の神として信仰を集めた。
利常の次男の利次(後に富山藩主)がお宮参りをしたときに、子供が謡を謡っているのを
面白がって帰ったのを聞き、観音院の住僧や町の人々が集まって、神前で囃子を行った。
このことから、代々藩主の手厚い保護を受けてきた寺で、利常の時代から250年にわたって
神事能が行われてきた。








































家の入り口にとうきびを下げると、悪魔がそれを嫌って近寄らないといわれ、
一年元気に働けて、家内安全、商売繁盛をするといわれている。
それでこの日に、一年間ぶら下げていたとうきびを返し、新しいとうきびを
買っていく人がたくさんいた。




















本堂でお経を聞いていたとき、隣にいた年配の人に話しかけたら、ここずっと
卯辰山寺院群を巡っているという。寺院群のパンフレットを見せてもらったら
マーカーでびっしり塗りつぶされていた。よく歩いて寺を巡っているのだろう。


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