2013年12月11日水曜日

寺町通り左側界隈(2)

前回の続きで、「長久寺」の先に「妙福寺」という寺がある。ここは加賀の国へ孟宗竹導入の祖である「岡本右太夫ゆかりの寺」という碑が寺の前にあった。江戸時代に江戸から孟宗竹を持ち帰り植えたことが石川県のタケノコ生産の始まりという。




















今では、タケノコが加賀野菜15品目のひとつになっていて、金沢の額、富樫、内川や金城地区(泉野、十一屋)などで多く収穫されている。私の好物のひとつであるが、4月中旬から5月上旬のころにはよくJAに行って「朝とれ」のタケノコを買ってきて、昆布と一緒に煮て食べるのが好きだ。

次に野田方面に向かって少し歩くと、「がけ野神社」があるが、ここはがけ野伊右衛門が石川郡富樫村泉野の新村領地を開墾した際に土の中から出てきたものを祭神天照皇大神としたものである。




















本殿裏のけやきの木に無数のわら人形が五寸釘で打ち込まれたので、参拝者のひとりが天狗の面を木の幹と枝に掛け悪魔祓いをした。現在もそのけやきの木の一本が残っているという。




















その隣に「桂岩寺」というお寺がある。境内の右側に「五百羅漢安置」と記した碑があったので、それを見ていると住職が出てきて「それは無縁墓である。寺の中にお入りください」と言われ、寺とは思われない建物の寺の中に入ったら本殿の二階にそれはすごい五百以上の羅漢が並んでいた。




























































これはお釈迦様の弟子たちを像としたもので、一つひとつの像の動作や表情が違っていて非常に見ごたえがあった。像には尊者と施主の名前がかけられていた。
昭和37年の大火で五百羅漢などが焼失したが、これを25年かかって復活完成したという。





















正面に安置されているご本尊は華厳の釈迦で、頭には王冠をかぶっておられる。




















ここの寺は曹洞宗であるが、わたしの家が檀家となっている寺も曹洞宗で、その寺の話をすると内の住職さんとは非常に親しいと言うことが分かり、いろいろと話が弾んだ。今回はやっとお寺の人と話をすることができ楽しかった。


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