2014年5月13日火曜日

ラ・フォル・ジュルネ 金沢駅

今回は、金沢駅付近で毎年ゴールデンウィーク(4月29日~5月6日)中に開催されているラ・フォル・ジュルネに行ってきた。


























数年前にベートベン、モーツアルト、ショパンなどがテーマとなっていたときは、家の者と一緒に見に行き、有料と無料のイベントをスケジュール表を見ながら、いくつものイベントをはしごしたものである。
今回は、いつも混雑しているので家の者は行かないという事で、私一人でその雰囲気をこのブログに紹介したいと思い出かけた。
ラ・フォル・ジュルネは1955年にフランスの港町ナント市で誕生し、その後フランス国外にも広がり、2005年に東京で、そして全国で2番に2008年金沢でスタートした。
世界中の一流アーチストの演奏が低料金で、そして1公演45分という短さから、奏でるクラシックをあまり聞かないという人も、ちょっと聞いて見たいということで大勢の人が集まる。
この日の金沢駅付近は、街全体に音楽があふれ「お祭り」ムードになる。つくづく金沢の町は魅力ある町だと思う。
今回は予約チケットを持っていなかったので、無料ゾーンを歩き回った。まず入ったのが「県立音楽堂」で、ここはラ・フォル・ジュルネの中心的な場所で、「コンサートホール」、「交流ホール」や「邦楽ホール」などで一流アーチストが演奏している。




















「県立音楽堂」での無料ソーンは、ピアノ演奏をやっていた。いすに座る席は満員で、立っている人も多くいた。





















地下でやっている「交流ホール」の演奏風景がガラス越しに見え、その音も小さいながら聞こえた。




















ここの展示コーナには雅楽で使われる尺八、三味線、琵琶、琴や太鼓が飾ってあり、太鼓にはきらびやかな模様が施されていた。








































続いて金沢駅の玄関である「もてなしドーム」の前では「金沢市立工業高校吹奏楽部」が、良く聴きなれた曲をやっていた。高校生の演奏といえども見事で聴きごたえがあった。皆さん静かに聴き入っておられるようであった。








































次に駅の横にある若い女性に人気のある「フォーラス」の6階に行くと、4人のサクソフォン奏者が独特の音色で演奏していた。
「フォーラス」の建物の中は人でいっぱいだったが、買い物や飲食で来ている人が多く、駅よりも聴いている人は少なかったように思える。




















駅の構内では、高校生に混じって小学生も演奏していた。合同練習はどれくらいやったのであろうか。さすが出演するだけあってうまいものだ。ここもJRの電車の待ち時間に聴いている人もいるようで多くの人がいた。








































また、駅前の地下広場でもやっていて、ここでは立ち見客の後方では、テーブルの前に座ってお茶やビールなどを飲みながら聴いている人もいた。音楽ムードの中でのんびりするのもなかなか気持ちのよいものだと思う。
音楽を聴いて、幸せだという気分になればそれで最高であり、理由なんて何にも要らない。人によって、聞き方、感じ方が違うが、自由である。




















クラシックに縁が遠かった人も、これをきっかけに聴きにいってみようというのがラ・フォル・ジュルネである。
通常のクラシックのコンサートは有名アーチストになると、二人で行くと2万円近くになるが、低料金で、演奏も45分と短時間でやってくれるのがラ・フォル・ジュルネだ。また、子連れの若い両親も多くいたし、若い人から年寄りまで幅広くいた。
金沢へ全国で2番目に来たのは、やはり歴史的文化の厚みがあり、「オーケストラアンサンブル金沢」があり、指揮者だった故岩城宏之と現在の指揮者の井上道義の存在だという。
大都市東京とは違う、人口45万の町でやるのは、ラ・フォル・ジュルネがフランスの小都市ナントから始まったということが、フランス人の企画者のコンセプトにあっているからだともいう。
これからも人が多く集まるだろうよい企画だと思う。まだ、一度も来たことがない人は、ぜひその雰囲気を味わってもらいたいと思う。

より大きな地図で 金沢駅 を表示