2014年12月25日木曜日

東山茶屋街 夕暮時の風景

今回は、東山茶屋街 夕暮時の風景を見に行った。祭日(12月23日)の夕暮れ時だったので、観光客は少なかった。(金曜日、土曜日の夕暮れ時はもっと多いはずだ)
茶屋街のメインストリートの入口にある紅柄色の建物は、柳の前に立ってカメラを撮る人が多い場所だ。
ここは以前、料理屋「蛍屋」だったが、12月18日から「箔一」が経営するギャラリー「金澤東山・しつらえ」が開業したばかりである。金箔や輪島塗を使用したギャラリーで工芸、宝飾が展示されているという。また、カフェもあり、別の部屋では芸妓が筝曲などを披露することもあるという。




















メインストリート沿い(2丁目)は江戸時代にタイムスリットしたような茶屋街で、夕暮時は茶屋の玄関に「灯り」がつき、昼間見るのと違った趣があり、すばらしい風景だ。




















1820(文政3)年に東山茶屋街が開かれたが、ここにある「志摩」は、その当時そのままの建物で、芸妓の舞などを見る「客間」や「控えの間」など内部の部屋を一般公開している。坪庭を見ながら抹茶が頂ける。ここは歴史的価値が高いことから国の重要文化財に指定されている。




















向かいにある「玉くしげ」には九谷焼などの工芸品やジュエリーなどが展示されている。
ここの2階の「中むら」は「お座敷体験」ができる。








































レトロな街にあった雰囲気のガス灯



























メインストリートの突き当たりの加賀麩「不室屋」には加賀料理で有名な「治部煮」に使われる「すだれ麩」や「くるま麩」などを販売している。2階は茶屋「春の家」では現在でも「芸妓の舞」が見れる数少ないところである。また隣には麩料理が食べられる「お食事処」となっている。








































隣の小路(3丁目)も茶屋街が並び、風情がある。





















ここの通りには金沢の和菓子屋の「森八」や芝舟「小出」の店がある。また、「玉とみ」など茶屋を改修した喫茶処などがある。





















角に「金箔屋 さくだ」の店があり、ショウーウィンドーには多くのきらびやかな金箔のグッズが展示されていた。
中に入ると、ごとごつした恐竜の置物に金箔が施されていたが、尖っているところが多くあるので金箔を貼る作業も細かい仕事となるだろう事が想像される。この下地は鋳物だと言っていた。横にあったお盆の金箔貼りは平らな部分が多いので楽だろう。下地はプラスチックだと言う。恐竜の置物のほうが大きさは小さかったが、価格は6~7倍高かった。
この「金箔屋 さくだ」は小路を少し歩くと大きな店があり、そこでは、非常に薄い熟練を要する「箔うつし」が見学できるし、また「金箔貼り」などの体験もでき、自分だけの金箔工芸品を作ることができるという。




















東山茶屋街を出て、近くの浅野川にかかる「梅の橋」のライトアップも幻想的な風景だ。