2015年12月5日土曜日

兵庫県の城巡りと北関西ドライブ(2)姫路城②

兵庫県の城巡りと北関西ドライブ(1)姫路城①の続きで、ようやくお目当ての大天守にたどり着き靴を脱いで中に入った。大天守は外観は5重であるが、中は地階を含めて7階になっている。そして大天守の横に3基の小天守が建っている。現存する天守群は、羽柴秀吉が築いた3重天守を壊し、池田輝政が造りあげたもので、外観は気品に満ちていて、意匠もすばらしいものである。日本建築の最高峰といわれる入母屋破風、神社に多い千鳥破風、寺院に多い唐破風そして出格子窓などが備えられている。


























廻りに展示品がなくなり、広々とした空間から柱や天井の細かい梁、窓、壁など城の中の荒々しい造りがはっきり分かった。




















内部は非常に暗かったが部屋がいくつかあり、「武具庫」として鉄砲や槍などが保管されていたらしい。




















高い階層には廻りの窓に一段高い台があり、ここに上がって外を見渡したり、外の敵を狙撃するために使われたようだ。




















各階には何が見所か説明書きがあるので、廻りやすかった。




















「東大柱」は1本で「西大柱」は2本の柱が最上階の下までつながっていて、最上階部はこの2本の柱の上に載っている恰好になっている。


























三角状になっているところは千鳥破風出窓の内部か?




















窓の内側の所々に「石落し」があり、扉を開くための取っ手やロックするための金具が付いている。石垣をよじ登ってきた敵に石を落として攻めるためのものだ。




















二重目の入母屋破風の内部に設けられた「武者隠し」には城兵が隠れて銃撃するというが、人が入るには非常に狭いところだった。




















どこのお城もそうであるが階段が急なので、手すりにつかまりながら上がらないと落ちそうだし、また非常に疲れる。でも足の悪い人や赤ちゃんを抱っこしている人でも頑張って上がっている。


























ようやく天守の最上階に上がると、屋根の端に優美な鯱が見えた。灰色の屋根瓦の目地に白漆喰が盛り上がって塗られている。


























眼下には城の土塀や石垣、櫓や門などが見え、お城の大きさが感じられる。また、姫路の町並みもよく見える。




















二の丸、三の丸広場の向こうには大通りが見えるが、その先に姫路駅がある。昔、姫路駅付近のある会社の工場に出張できた時に大通りの向こうに姫路城が見えたのを覚えている。




















その右手の眼下に見えるレンガ色の洒落た建物は姫路市立美術館であろうか?




















最上階の中央に祭壇が設けられていたので、上がった記念にということでお参りしてきた。