2016年10月15日土曜日

大乗寺丘陵公園から大乗寺(2)

大乗寺丘陵公園から大乗寺(1)の続きで、「山門」を通った左側に大乗寺の歴史などが詳細に石に刻まれていた。
開山は徹通義介禅師で鎌倉時代というからかなり古く、富樫家尚の力を借りて野々市に大乗寺を建てたという。その後、木の新保、石浦郷、本多町の大乗寺坂と移転し、現在の地は1697(元禄10)年にきたという。








































「山門」の奥には「仏殿」があるが、その前の両側にある「狛犬」のお胸の前に丸い鈴のようなものをぶら下げていた。




















この近くに咲いていた「彼岸花」、途中にお墓の墓台の上の土にも咲いている「彼岸花」を見た。




















「大雄殿」と描かれた大額が掲げられている「仏殿」は、1702(元禄15)年に建てられた建物で国の重要文化財となっている。重量感のある外観は一見二層のように見えるが、裳階と呼ばれる庇が付いているためで一階建てである。




















横から見た「仏殿」




















中を覗くと、薄暗かったが唐様の須弥壇に釈迦如来像を中央に、そして右に唐獅子に乗る文殊像、左に象に乗る普賢像が祀られている。




















「仏殿」を右に曲がり角に「鐘鼓楼」の建物があり、その中に平安時代の作といわれる「お地蔵様」が安置されている。




















さらに進むと庫裏(庫院)がある。その入り口に「韋駄天」といわれる逗子がある。この神様は、私たちも聞いたことがある足が速いことで知られている。




















庫裏は、ここにいる雲水たちの食事の支度をするところだ。




















さらに進んで左に曲がると「法堂」に入り、ここは元禄10年ごろ本多政長公の助力により建てられた。正面に祀られているのは二世太祖瑩山禅師のゆかりのある尊像といわれている。ここで、毎年2月に「涅槃会」の行事が盛大に行われるが、その様子をこのブログでも紹介している。




















この奥の僧堂(座禅堂)で、正月から大晦日まで毎朝4時15分から座禅が始まる。ここの雲水の他に一般客もちらほらいるという。また、日曜日の午後にも座禅会が開かれている。これには一般客も多いようだ。私も参加したことがある。僧堂の方はロープがしてあり見ることができなかった。