2016年11月26日土曜日

京都ドライブ(7) 竜安寺

京都ドライブ(6)の続きで、次の日、ホテルから近い世界遺産であり、国宝となっている「竜安寺」に行った。ここは、徳大寺家の別荘だったのを、1450(宝徳2)年官領細川勝元が譲り受けて寺地とし、妙心寺の義天玄承を開山として創建されたものという。
ここで何と言っても有名なのは、この石庭で、東西25m、南北10mの空間に白砂を敷き詰め、15個の石を配したものである。
















朝早く行って見るのがよいよいうことで、まだ人があまりいない時に見に行った。そしてこの庭を見て何を感ずるかは人それぞれ自由であるという。何人かの外国人もいて、長く座ってじっと庭を見つめていた。
石の配置から「七五三の庭」とか「虎の子渡しの庭」とも呼ばれる。ここには、どこから眺めても一度に15個の石を見ることはできないという。同じ庭を見ていても場所によって石の見え方が違う。同じものを見ていても自分の見方だけが正しい思うなということか。
















毎朝、このきれいな砂紋を引いているというが、この広さの庭全面をきれいに引くのは大変な作業で、また技術である。
















方丈の襖絵は白と黒だけの地味であるがこれもまたすばらしい。
















方丈から眺められるしっとりとした苔がすばらしい。
















水戸光圀公から寄進されたと伝わる蹲は、禅の格言を謎解きに図案化された無言の悟道であるという。秀吉が称賛したと伝えられる。
















お寺の周りを歩いていると、苔庭に大きな石や木々がうっそうと伸びている。
















周りの枝や葉を伐採し、まっすぐに伸びた木だけを残した杉が何本かあった。面白い光景である。
















「鏡容池」は、徳大寺家によって築かれたもので、かってはおしどりの群れが遊んだところからおしどり池と呼ばれた。石庭鑑賞後に一巡りして眺めるとほっとするのは、やはり池の水の効果であろうか。
















池の向こう側に三つの島があり、「弁天島」には真田幸村の眠る墓があるという。遠くの山並みもきれいに眺望できる所である。