2017年3月11日土曜日

兼六園 成巽閣(2)

兼六園 成巽閣(1)の続きで、その後「蝶の間」に入った。
この部屋は、御居間として使われた。障子の腰板には蝶が描かれている。正面は書院造りの部屋の特徴である。床の間と違い棚があり、天井、欄間、壁などは黄金色の模様が入っており、きらびやかな部屋である。






「成巽閣」の本より












縁側の方には、障子の下に地袋が設けられ地板は楠の1枚板を用いている。






「成巽閣」の本より












「蝶の間」の縁側からは「つくしの縁庭園」がある。ここには、国指定名勝の「飛鶴庭」に続く平庭で、雄松、五葉松や楓などが配され、辰巳用水の分流された鑓水が流れ込んでいる。















縁側の「つくしの縁」には、障子腰板に「土筆」が描かれ、縁側は長さが約20mあるが、間には柱が1本もなく開放的に庭を眺めることができる。これは桔木(はねぎ)によって軒下を支えているからという。







「成巽閣」の本より











桔木は40cm角、ながわ10mの松材で、2m間隔にに組み入れ、廊下と縁側の境を支点として、梃の原理で支えているという。これらは成巽閣の構造の大きな特徴となっている。



















次に「松の間」は御休息の間として使われ、障子腰板には松が描かれている。特にこの部屋の書院腰板にはオランダ渡米の花鳥焼き付けの絵ガラスが嵌め込まれている。







「成巽閣」の本より











「謁見の間」は対面所として用いられ、上段の間18畳、下段の間18畳、広間33畳となっている。上段の間の奥には、格式高そうな床の間と違い棚があり、「兼六園」の掛け軸が掛かっている。
右側には付書院があり、左側には帳台構武者窓がある。ここの中には非常時に備えて武者が隠れていたところだ。天井は折り上げ格天井となっている。






「成巽閣」の本より












欄間は、檜の1枚板に花鳥(鳳凰、梅、椿)を両面透かし彫りにし、極彩色の岩絵具を用いている。これは、藩の名工武田友月の作といわれる。






「成巽閣」の本より