2017年5月22日月曜日

21世紀美術館 指ぬき展

新緑の兼六園2017(2)の続きで、その後、21世紀美術館に行った。いつも本多町通りを通るときに見ると大勢の人がいるが、今日も人でいっぱいで、にぎわっていた。(
写真は市役所側であまり人がいないが)



















館外には、新たなシンボルとなった鏡面がステンレス製の球が十数個集まってひとつの球にもなるというオブジェ「まる」があった。周りの景色が小さくたくさん映っていて面白く見える。



















館内の通路から見える面白い黄色いボール状のものもあった。いつ来ても楽しいオブジェなどが置かれている。



















館内で、「加賀指ぬき公募展」というものをやっていたので入った。「加賀てまり」は知っていたが、金沢から始まった小さな手作りの裁縫道具で、今回は全国の愛好家たち作品を一堂に集めて展示するものだという。



















金沢では「指ぬき」を残り糸を使って、自分で作るという伝統があった。加賀友禅のお針子たちは、絹繕い(修理や修繕をすること)の残り糸をため、その糸で正月休みに指ぬきを作ったそうだ。また、母親が娘の裁縫の上達を願って、ひな壇に飾りもしたという。

最近になって、この指ぬき作りをある人の努力によって再興され、現在では全国的に広まっているという。



















金沢では、娘が嫁ぐ際に手縫いのまりを魔除けとして持たせる習慣がある。縁起の良い贈り物として親しまれている。この「指ぬき」は裁縫の道具としてよりも、あまりきれいなので指輪のようなアクセサリーとしても使われている。
























内部は形紙で、その上に綿を巻き付ける。その上に色とりどりの細い糸を巻き付けていくが、巻き付ける前に模様に応じた紙を貼り、それに応じて巻いていくという。「加賀てまり」よりさらに糸が細く、たいへん細かな作業で、拡大鏡を用いながら巻いていく人もいるという。




















南町にこの指ぬきを販売・展示している店があると聞いたので、見に行った。「加賀てまり 毬屋」という店で、きれいな幾何学模様のきれいな幾何学模様の「加賀てまり」や「加賀指ぬき」の品物が販売されていた。また、それに使う色とりどりの糸が売られていて、ここで、作業をする人たちがその材料を買うのだろうか?
ここでは、定期的に作り方の教室も開いているという。